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桜井よしこ氏「防衛大卒業生は、東大などが大学院受け入れを拒否」は誤り

桜井よしこ氏の発言は「誤り」

 ジャーナリストの桜井よしこ氏が14日のBSフジのテレビ番組で、「防衛大の卒業生が大学院に行きたくとも、東大をはじめ各大学は『防衛大から来た、防衛省の人間など入れない』と断っていた」と述べた。菅義偉首相が日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した問題に関連して、学術界の偏向ぶりを批判する文脈での発言で、SNSで一斉に拡散された。だが実際には、防衛大や自衛官出身者が東大などの大学院に進学した例は複数確認でき、発言は誤りだった。【野村房代/統合デジタル取材センター】

 桜井氏は、14日夜のBSフジ「プライムニュース」に生出演し、次のような発言をした。

 <(日本学術会議は)防衛研究をさせないだけでなく、防衛大学卒業の学生が大学院に行きたいという時に、東大をはじめ各大学は「防衛大学から来た、防衛省の人間など入れない」と断っていたんです。

 その反対に中国の人民解放軍の軍歴のある人間を大学院に入れて教えている。国立大学ですから私たちの国費で教えて、そこでは当然いろんな最新の、最先端の技術や知識を教えて、それを持って中国に帰らせるわけです。

 こういったことはおかしいと日本人なら誰でも思いますから、このように国民が納得できないような教育をする、国民が決して許さないような反日的な研究をさせる、このような学術会議はやはりどこかおかしいので改革しなければいけないと、私が政治家だったら強く思います。自民党の皆さんも絶対に強く思っていると思います。今回は菅さんがそのきっかけを作ったということに尽きるんだろうと思いますね>

 この発言を動画とともに投稿したツイートは、16日正午時点で2万5000件以上の「いいね」がつき、1万件以上リツイートされている。返信欄には<教育現場での日本人差別がすさまじい。主な国立大学は、中国共産党の傘下なのか>などの書き込みがあった。

 だが実際は、東大などの国立大大学院で防衛大や自衛官出身者が学んだ例は複数確認された。

 例えば東京大公共政策大学院のサイトでは、2017年10月時点で在学する海上自衛隊員のインタビューを…

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野村房代

2002年入社。岡山支局、東京・生活報道部などを経て20年春から統合デジタル取材センター。ファッション、アート、カルチャーについて主に取材。また、障害や差別など光が当たりづらいマイノリティーの問題に関心がある。1児の母。共著に「SNS暴力 なぜ人は匿名の暴力をふるうのか」(毎日新聞出版、2020年9月発売)

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