「ぎゃああ! あっち行くう」 無残な寝かしつけ
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平塚雄太/西部報道部記者
仙台市出身の35歳。外国語に堪能で同い年の妻は2歳の息子を連れて仕事でスイスに赴任。一人、日本に残された。ならばパパは育休で行きます!料理の盛り付けはぐちゃぐちゃ。掃除や洗濯も得意ではない。物価高のスイスで慣れない主夫業をこなせるか。新型コロナウイルスにも翻弄(ほんろう)される不器用な新米パパの異国でのドタバタ劇を随時更新します。
寝かしつけができない
「ぎゃああ! ママ抱っこ、ママ抱っこ! おいゆ、おいゆ(降りる、降りる)。あっち行くう、あっち行くう」。まもなく2歳になる息子の泣き叫ぶ声が部屋に響く。私がおんぶひもで背負って10分、20分と揺すっても、全く泣きやむ気配がない。スイスに来て2カ月たった9月下旬、寝かしつけの結果は無残だった。
息子は今言えるであろうあらん限りの語彙(ごい)で必死に嫌だという意思表示を30分近く続けた。汗びっしょりだ。「体調を崩されても困るし、もういいよ。十分頑張った。ありがとう」。結局、心配になった妻が来て途中で交代してくれた。妻の抱っこになると息子は安心したように静かになり、眠りについた。
ここまで寝かしつけが全く成功しなかっ…
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