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森のキャビア「フィンガーライム」で町おこし 返礼品にも 宮崎・門川町

新たな特産品を目指す「フィンガーライム」。光沢のある粒状の果肉はプチプチとした食感も楽しめる=宮崎県門川町の町役場で2020年10月16日午前9時19分、重春次男撮影

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 丸い粒状の果肉や高単価で希少なことから「森のキャビア」とも称される香酸柑橘(かんきつ)類「フィンガーライム」の生産が、宮崎県門川町で本格化している。爽やかな酸味と香りで料理を引き立て、世界で注目を集める高級食材だ。町は「ふるさと納税」への返礼品に加えてPRし、新たな特産品として売り込もうとしている。

鈴なりに実ったフィンガーライムを手にする研究会の熊野敏行会長=宮崎県門川町で2020年10月16日午前10時59分、重春次男撮影

 フィンガーライムは長さ5~10センチ、直径約2センチの円筒形で、果実が人の指の形に似ているのが名称の由来。オーストラリア原産で、色鮮やかな緑や赤など光沢のあるつぶつぶの果肉が特徴だ。肉や魚料理の脂っこさを抑え、清涼感ある味わいが欧米で好評という。

 町などによると、近年は主に豪州や米国で栽培。国内では和歌山県など一部地域でしか生産されず、首都圏のホテルや高級レストランなどの需要に応え切れていないのが現状という。現在の市場価格が1キロ当たり3万~10万円と高く、狭い栽培面積でも高収益が期待できるのも魅力だ。

 2018年2月には地元生産者で「町フィンガーライム研究会」を発足させ、町と宮崎大が連携して産地化プロジェクトを立ち上げた。同大から苗の提供や技術指導を受け、ハウスを中心に計40アールで約150株を栽培。一定の収量のメドが立ち、10月から町がふるさと納税の返礼品に取り入れた。

 16日は町や生産者などが町内の栽培地を報道関係者に公開。課題として着果率の低さや落果しやすいことなどを説明した。町役場ではフィンガーライムを料理に使った「メジナとクロダイのカルパッチョ」や「鶏モモ肉のローズマリー焼き」なども紹介された。

 研究会の熊野敏行会長(46)は「生産者が協力して産地化を目指し、担い手農家の育成にもつなげたい」と意気込み、栽培指導に当たる宮崎大副学長の國武久登教授(57)は「門川町のおいしい海の幸、山の幸も引き立て町の活性化に役立ててほしい」と期待を寄せた。【重春次男】

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