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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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汚染処理水海洋放出 特効薬なき風評被害対策 福島第1原発事故

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汚染処理水の処分の流れ
汚染処理水の処分の流れ

 東京電力福島第1原発のタンクに保管している汚染処理水の処分方法について、政府は27日に予定されている廃炉・汚染水対策の関係閣僚会議で海洋放出に決める方針だ。実施は2年後になる見通しだが、福島県の漁業関係者などは強く反対している。

漁業者反発「10年間の努力が水泡に」

 汚染処理水の処分方法を巡っては、有識者による政府の小委員会が2月、報告書をまとめた。海洋放出の利点を強調しつつ、地元の関係団体などの意見を聞くよう求める内容だった。これを受け、政府は4~10月、7回にわたって29団体の代表者ら計43人を招き意見聴取会を開いた。

 会合では、福島県旅館ホテル生活衛生同業組合が「観光的影響がより狭い地域に抑えられる海洋放出が最も損失が少ない」と指摘。全国商工会連合会は「処分が必要であれば、説明を尽くして第三者機関の監視下で実施すべきだ」という意見を表明し、海洋放出に理解を示していた。

 しかし「多くの国民が処理水について知るまで取り扱いを決めるべきでない」(全国消費者団体連絡会)などと、反発も少なくなかった。全国漁業協同組合連合会の岸宏会長らは15、16日、東京都内で関係5閣僚と相次いで面会。平沢勝栄復興相らに「(海洋放出されたら)これまでの10年に及ぶ漁業者の努力が水泡に帰する」と訴えた。

 福島県の沿岸漁業や沖合底引き網漁は、原発…

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