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芙蓉三人書展 県立美術館、18日まで 代表作紹介/下 大石千世 /静岡

「霞」

 ◆「沖」

 「追憶の遠州灘」シリーズの一作。「鳴」、「灘」、「礁」などの作品と合わせて鑑賞したい。

 書人のふるさとは吉田町。遠州灘とともに思春期を過ごしたと推察できる。多感な時代に向き合った切実な風景を作品化するというのは、特別な思いがあるに違いない。

 力強く太い線がしっかりと、それでいてうねるように引かれている。確信に満ちた運筆に圧倒されるだろう。墨色とその潤渇も考え抜かれている。芳醇(ほうじゅん)な部分と波頭を連想するような掠(かす)れの部分が確かに描き分けられている。たっぷりとしていて荒々しい海の本質といった部分へと連想が誘われる。

 余白もさえる。タイトル通り、はるか彼方(かなた)に向かうまなざしが、巨大な光景を浮かび上がらせた。視界の大きさが作品制作の態度と心境を表している。

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