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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

人知れず建つ碑や地名などをよすがに、今につながる大阪の知られざる歴史を掘り起こします。

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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

/540 東高野街道/36 /大阪

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一の鳥居から神津嶽が望める=東大阪市鳥居町で2020年9月28日、松井宏員撮影
一の鳥居から神津嶽が望める=東大阪市鳥居町で2020年9月28日、松井宏員撮影

 ◆東大阪市

粋人の碑、大阪平野見下ろす

 前回に引き続き、枚岡神社を山根真人祢宜(ねぎ)に案内していただく。

 巽参道を抜けると、ふたをされた井戸があり、「楠正行公縁(ゆかり)の井戸」と説明がある。ここは後ほど、じっくりと。

 その先に枚岡梅林があるはずだが、梅の木は1本もなく、大阪平野が見晴らせる。なんでも病気にかかって、2016年に500本の梅を全部切ったそうなのだ。「今年の冬から植樹して、再来年の春には花を見ることができます」とのこと。

 元はお寺があったが、明治になって廃寺となった跡に、氏子でもあった地元有志が土地を寄付し、梅を植えた。1881(明治14)年、近郷の豪農60人によって拡大・整備され、梅見の名所となった。「昔は、春事(はるごと)といって、農繁期前の4月に梅林に集まってお酒を飲んだりする習慣があったんです。農業の行事の一つだったんですが」と山根さん。

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