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余録

月面の模様を何に見立てるかは…

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 月面の模様を何に見立てるかは世界各地でさまざまだが、アイヌの言い伝えでは水おけとひしゃくを持つ少年だという。水くみの仕事を怠けた少年が火の神に連れ去られ、お仕置きに月で立たされているという▲水くみをする人の姿に見立てる伝承は、シベリアやモンゴル、北欧や北米、ポリネシアなど世界中に広がっているという。満ち欠けを繰り返す月に、生命の根源である水のイメージを重ねたのだと思われている(「世界神話事典」)▲そして21世紀、月面で水をくむ話が本当になるかもしれないという。月の南極や北極には氷の状態で大量の水が眠っているそうだ。水は生活用水や水素燃料として利用でき、今後各国が競って採掘する際のルールが必要になってきた▲先ごろ日米英など8カ国の間で署名された「アルテミス合意」は、月や火星などの科学探査や資源採取をめぐる新たな国際原則という。月面の資源利用が可能になる中、各国の衝突を回避し、民間の参入も可能にする新ルールである▲アルテミスは日本なども参加する米国の新宇宙計画名という。合意は米国が主導し、データの公開など活動の透明性を求めるものとなった。透明性に欠ける中国の宇宙開発をけん制するもので、宇宙のルール形成に先手を打った形だ▲ちなみにアルテミスとはアポロと双子の月の女神。中国も月面探査計画に月の仙女・嫦娥(じょうが)の名を冠する。女神や仙女が月からくみあげるものを不和や争いのたねにしてはならない。人類の英知が試される。

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