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橋爪大三郎・評 『日本を開国させた男、松平忠固 近代日本の礎を築いた老中』=関良基・著

『日本を開国させた男、松平忠固 近代日本の礎を築いた老中』

 (作品社・2420円)

 ペリーが来航し翌年に日米和親条約を、また五年後に日米修好通商条約を結んだ。その交渉をまとめたのが、老中の松平忠固(ただかた)だ。

 彼は忘れられた人物だ。徳富蘇峰は「老獪(ろうかい)で我執な俗吏」と酷評した。薩長の「幕府は無能」キャンペーンが日本史を歪(ゆが)めている。「不平等条約史観」が学校で堂々と教えられている。義憤の筆が本書に凜(りん)とみなぎっている。

 松平忠固は姫路藩主の十男に生まれ、上田藩主の婿養子に。一九歳で藩主。直後に三年続きの大凶作が襲う。三年の面扶持(武士俸禄のほぼ全額カット)を命じ、他藩で米麦を買い集め、餓死者を出さぬよう手を尽くした。

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