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中島京子・評 『誓願』=マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子・訳

『誓願』

 (早川書房・3190円)

 『侍女の物語』続編、独裁神権国家、ギレアデ共和国の「その後」の物語だ。

 侍女オブフレッドが、記憶と現在を手繰り寄せながら暗闇を進むように語る前作とは違い、三人の異なる話者が登場する。

 一人は前作にも登場するリディア小母(おば)で、十五年を経て彼女は、権力の中枢に近づいている。女たちの館アルドゥア・ホールの奥深く、焚書(ふんしょ)の時代を免れて生き残った数少ない図書館の一つがあり、ほとんどの者が立ち入ることを許されない聖なる場所で、リディア小母は来し方を振り返る手記を綴(つづ)っている。

 あとの二人は若い女性で、一人はギレアデ共和国の「司令官」の娘、「妻」となるため大切に育てられているアグネス、もう一人は隣国カナダで古着屋の娘として育っているデイジーだ。

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