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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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戻った「けんか七夕」太鼓 津波で行方不明に 岩手・陸前高田

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戻ってきた「けんか七夕」の太鼓と松坂享さん=岩手県陸前高田市気仙町で
戻ってきた「けんか七夕」の太鼓と松坂享さん=岩手県陸前高田市気仙町で

 東日本大震災前、山車をぶつけ合う岩手県陸前高田市気仙町今泉地区伝統の祭り「けんか七夕」に使われ、津波で行方不明になっていた和太鼓が見つかった。四つあった町内会がすべて解散した今泉地区の住民たちは「地域の面影を残す品。よく戻ってきてくれた」と喜んでいる。【三瓶杜萌】

 「見た瞬間に『うちらのだ』と分かった。物心ついた頃からたたいてきたから」。旧上八日町町内会の松坂享(あきら)さん(39)はそう振り返る。「ずっと会っていなかった友人が、ひょっこり帰ってきたみたいだ」と太鼓に付いた傷を指でなぞった。

 震災前は4町内会がそれぞれ山車を手作りし、太鼓も各自で保管していた。だが津波で山車は1台しか残らず、太鼓はすべて流された。山車のぶつけ合いは2012年に復活したが、残った山車以外の太鼓や灯籠(とうろう)などは震災後にそろえた新しいものを使っていた。

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