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「量り売り」でプラゴミ削減 しょうゆ、スパイス…容器は持参 香川・小豆島

量り売りのドライフルーツやナッツなどを瓶に詰める「タネむすび堂」の片岡玲子さん=香川県小豆島町で、山崎一輝撮影

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 プラスチックゴミ削減を目指し、スーパーなどのレジ袋が有料化された。買い物袋(エコバッグ)を持参する習慣が広がる一方で、昔から行われていた「はかり」を使った量り売りを見直す動きが出ている。今年6月に開店した小豆島(香川県)のカフェを訪ねてみた。

 小豆島南部、同県小豆島町池田の「タネむすび堂」。築50年の民家をリフォームした店内には量り売りのコーナーがあり、島特産のしょうゆやドライフルーツ、スパイスを販売している。棚には食材を詰めた大小45個の瓶がずらり。年代もののガラス製ショーケースにもマフィンや乾物類が並ぶ。買い物客はプラスチック製の容器や空き瓶などを持参して来店する。

手ぶらのお客でも利用できるように用意された再利用の空き瓶と計量用のはかり。空き瓶は島の友人らが持ち寄ってくれている=香川県小豆島町で、山崎一輝撮影

 店主の片岡玲子さん(42)は栃木県出身。アレルギーに悩んだことをきっかけに環境問題に興味を持ち、新潟大理学部に進んだ。「地球を救うために何かしなくては」と意気込んだが、勉強を進めるうち、環境問題はさまざまな要素が複雑に絡み合っていることを知る。「どこから手をつけたらよいかわからず、非力さを感じた」と振り返る。卒業後は栃木に戻り高校講師や飲食店員として働いたが、しょうゆやそうめん、オリーブなど多彩な食の魅力にひかれ2013年、島に移住した。

 さまざまな食材が瓶に詰められて並び、好みの量だけ購入する量り売り。旅行先でたまたまマフィンの量り売りを目にし、「自分でもやってみたい」と思ったという。「見た目もおもしろく、ライブ感いっぱい。エコの観点からも、必要なものを必要な量だけ、自分で容器を用意して買うので無駄がない。量り売りを目当てに店を訪れる人もおり、自分で量る体験を楽しまれています」と話す。

 片岡さん自身は20年ほど前から、買い物にはエコバッグを持参している。レジ袋の有料化については「ようやく国が決めてくれた。これまでおかしいと思いつつレジ袋をもらっていた人も、もらわずに済む」と話す。

量り売りのしょうゆやスパイスなどが並ぶ「タネむすび堂」の棚(右)=香川県小豆島町で、山崎一輝撮影

 大手コンビニチェーンも一部の商品で量り売りを導入した。「ローソン」が首都圏で展開する、健康志向の商品を扱う「ナチュラルローソン」では、8月から、自然素材を使った洗剤の量り売りを東京都内3店舗で試行。持ち込んだマイボトルに客がはかりを使用して充塡(じゅうてん)する。

 同社は30年までに包装用プラスチックを17年度比で30%削減する目標を立てている。新しい顧客層の開拓にもつながっており、同社広報部の谷恒和さん(45)は「利用状況を見たうえで、実施する店舗を増やしていきたい」と話す。【山崎一輝】

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