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「余命2年」 30歳ライフガードの男性が生前葬を開くことにした理由

自宅近くの公園で子供たちと一緒に遊ぶ槇仁彦さん=神奈川県鎌倉市で2020年9月30日午後1時15分、生野由佳撮影

 海水浴場でライフガードを長年務めてきた30歳の男性が、悪性度の高い脳腫瘍「グリオーマ」と診断された。平均余命は2年と知り、ネット上にエンディングノートをつづり始めた。11月には自分のエンディングパーティー(生前葬)を計画している。それは、生きることを諦めたからではない。幼い子供たちへ、妻へ、友人たちへ、何を伝えたいのか。そこに込めた思いを聞いた。【生野由佳/統合デジタル取材センター】

 神奈川県鎌倉市の保険外交員、槇仁彦(まき・まさひこ)さん(30)。材木座海岸のそばで妻優さん(30)と長女杏ちゃん(4)、長男然(ぜん)ちゃん(2)の4人で暮らす。夏の海水浴場で監視や救助活動をする「鎌倉ライフガード」の代表でもある。

 9月末、槇さんを訪ねると、自宅近くの公園で子供たちと遊んでいた。一緒にかけっこをしたり、「がんばれ、がんばれ」とかけ声をかけたり、笑い声が絶えない。真っ黒に日焼けして健康そのものに見える。ただ、髪は頭のてっぺんだけにちょんまげのように立っている。後述するが、それは闘病の証しだ。

 最初の異変は2017年6月8日だった。車を運転中にてんかんの発作に襲われて交通事故を起こした。てんかんの発作など生まれて初めて…

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生野由佳

兵庫県出身。2003年入社。福島支局、阪神支局、大阪社会部、2度目の阪神支局を経て2020年4月より統合デジタル取材センター。JR福知山線脱線事故や阪神大震災を中心に取材してきました。被害者支援や障害福祉分野に関心があります。趣味は銭湯巡り。

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