会員限定有料記事 毎日新聞
私が現在の職場に来て1年半以上が経過した。通勤には中央線の各駅停車を利用し、東京の西部から甲府まで片道約2時間、電車に揺られている。最初のころは、慣れない長距離移動でいろいろと苦労したが、それも慣れてくると往路復路で人の乗り降りや車内での会話などさまざまな様相を見て、季節ごとの山梨への人の動きを感じることができた。
東京からの乗客で登山客の軽装の人は、グループが多く郡内の駅で降りていき、本格的な装備の人は、少人数でより先に進み、若者グループや外国人は、楽しそうに大月駅で降りて富士急行線へ向かっていく。笹子峠を越え、甲府盆地が見えてくると観光客は皆一様に車窓からの景色を眺め、甲斐大和から乗車してきたおばあちゃんは、観光客の男性に話しかけ、自分の生い立ちや家族の状況、住んでいるところの良さなどを話している。車内…
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