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特権を問う

地位協定60年 空域変更、米意向伺い 羽田発着枠、要求も

羽田新ルートを使い、都心上空を飛行する航空機。右は東京都庁=2020年4月3日午後3時21分、本社ヘリから

 日本には米軍が優先的に使える訓練空域が残り、貸し借りのような形で米軍の空域を拡大する事態も起きている。こうした問題を話し合う日米間の協議は密室で行われ、内容も公開されていない。交渉過程すら分からない「国民不在」の状態が続いている。【松本惇】

 米軍横田基地(東京都福生市など)が1都9県にわたる上空で管制を担う「横田空域」は、東京オリンピックを見据えて増便を目指した羽田新ルート開設の支障になった。日米間の協議は難航し、日本側の要望が通ったおよそ5カ月後に米軍三沢基地(青森県三沢市)の訓練空域が拡大されていたことが新たに判明した。一体何が起きていたのか。

 政府が羽田新ルートで目指した国際線の増便は横田空域が壁になった。南風時に都心上空を通過して羽田空港に降りる際、練馬区付近を通過する一部ルートが空域に数分間入らざるを得ないためだ。関係者によると日本側は、水面下の交渉により安全性や効率性を考慮して横田空域でも継続して管制を行うことが了承されたと受け止めていたものの、2018年7月ごろになって米側が難色を示していることが分かった。

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