メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

女の気持ち

伊東での思い出 東京都杉並区・渡辺優子(会社員・34歳)

 「伊東の部屋、買い手さんが見つかったから」。父の言葉に一瞬、胸が詰まった。

 私が小学生のとき、父が静岡県伊東市のマンションの一室を購入した。夏休みや冬休みのときは家族3人で数日過ごし、ご飯を作ったり、マンション内のプールで遊んだり、一碧湖や近くの美術館に足を運んだりした。亡き祖父もたびたび足を運び、目の前の畑で野菜を育てていた。そのキュウリが太くていびつな形だったことを、今でもはっきりと覚えている。

 私が高校生のとき母にがんが見つかり、通院で忙しくなって伊東へは行かなくなってしまった。その後母が亡くなり、私も大学生になってからは、父とたまに部屋の空気を入れ替えるため日帰りで行くようになった。もう泊まることもないし、使う人もいないから売ろうということになり今に至る。

この記事は有料記事です。

残り216文字(全文553文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 伊藤健太郎“ほぼ裸”のポスタービジュアル掲載に照れ「ぜひ、やめていただきたい!」

  2. 首相「50年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」表明へ 国際圧力高まり対策強化

  3. 鳥取県教委、部活遠征で教員83人処分 生徒をマイカーに 実態に合わずの声も

  4. 選手村マンション オリンピック延期で無人でも夜に照明 電気代どこから?

  5. 社民・福島党首「党大会すべきでない」 幹事長「招集済み」 立憲合流巡り混迷深まる

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです