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読書便り

「本は味方」瑞々しい喜び=島本理生

=東京都三鷹市の山本有三記念館で、佐々木順一撮影

 <文化の森 Bunka no mori>

 一昨年の夏に直木賞を受賞してから、一年半ほど小説の連載をしていなかった。いわゆる燃え尽き症候群である。

 達成感の後に虚脱感がやってくるのは、過去にも経験があったので、無理せずに新しいテーマが出るのを待っていたら、本当にまったく構想がまとまらず、しまいには

「いい大人がずっと空想の世界にいるのは、奇妙なことではないか。どうして当たり前のようにそんなことをしてきたのか」

 と我に返った瞬間があって、びっくりした。書く小説からではなく、小説を書くことから一瞬目が覚めたのは、初めてだった。でも、当たり前だと思うことを疑うのは、作家の基本なので、それはそれで必要な過程かもしれない。

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