なぜ米国への不法越境者が再増加したのか ベネズエラは人口の6分の1が他国へ
毎日新聞
2020/10/18 12:54(最終更新 10/21 21:11)
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新型コロナウイルスによる不況で、生活困窮に拍車がかかった中南米の貧困層が、他国へ不法越境する動きが秋以降、顕著になっている。人々の「流入先」となる米国やコロンビアは警戒を強めている。
「メキシコなどからの不法移民の流入は、今後、さらにひどくなる可能性が高い」。米税関・国境警備局(CBP)幹部のマーク・モーガン氏は14日の記者会見で危機感を隠さなかった。
11月に大統領選を控えるトランプ米政権は3月末から国境の取り締まりと、不法移民の母国送還を強化。難民認定申請の受け付けも停止している。にもかかわらず、メキシコとの国境に近い米南西部で9月に拘束した不法移民の数が、取り締まり強化に先立つ1~3月の1・5倍にあたる5万7674人に達したからだ。2020米会計年度(19年10月…
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