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修学旅行が日帰り学習に コロナで学校行事の中止や縮小相次ぐ 群馬

群馬県庁

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、修学旅行や運動会などの学校行事が中止や縮小を余儀なくされている。毎日新聞の取材では群馬県内の大半の小中学校が修学旅行の代わりに日帰りの校外学習を実施する方向だ。運動会も「密」になりやすい競技の取りやめなどが相次いでいる。「コロナ禍でも貴重な思い出の場を」。保護者らの切実な声を受け、現場の模索は続く。【鈴木敦子、南迫弘理】

 宿泊を伴う修学旅行に関しては、各市町村で方針が二転三転した。県内小学校の旅行先といえば神奈川・鎌倉が圧倒的に人気だが、首都圏での感染拡大を受け、今年は全市町村で行き先を変えた。

 前橋市内のある小学校では、感染者が比較的少ない福島・会津や新潟での1泊旅行を企画し、旅館の確保までしたが、その後、市全体で修学旅行の中止方針が決まったためキャンセルを迫られた。結局、日帰りの校外学習を代わりに実施するという。行き先は県内。現地で子どもに発熱などの症状が表れないとも限らず、「すぐに迎えに行けるようにしたい」という保護者の意見を取り入れた。

 日帰りの校外学習とした高崎市内のある小学校では、短時間だが遊園地にも立ち寄る。「さまざまな行事が中止になり、子どもたちは我慢ばかり。少しは遊びの要素を入れてあげたい」(同校教諭)。お昼の休憩も貸し切りできる店を探した。

県内や近県へ

 毎日新聞のまとめでは、県内の全35市町村のうち20市町村の小学校で修学旅行を日帰りに変更し、行き先を県内や栃木などの近県に変えている。10町村では行き先を近県に変えて泊まりがけで行う。

 一方、5市町村では学校ごとに対応が分かれた。千代田町では、町内の小学校2校のうち児童数が多い学校は貸し切りにできる旅館を探し、1泊する。

 中学校では、21市町村が日帰りに変更し、例年の京都・奈良方面への旅行を取りやめた。行き先はやはり、県内や近県などだ。

 上野村と神流町では、例年は中3の夏休みに修学旅行を兼ねた豪州への約1週間の海外研修を実施しているが、コロナ禍で海外渡航ができずに断念。いずれも2泊3日の長崎旅行となった。一方、太田、藤岡、吉岡の3市町は修学旅行を全面中止とし、高崎市は実施か中止かの判断を各校に任せた。

運動会は平日に

 運動会はどうか。

 コロナ対策で「密」を避けるため、多くの小中学校では平日▽短時間▽学年や低・中・高学年のブロックごと――で開催する。

 高崎、藤岡、富岡、安中の4市の小学校や榛東村の中学校などは、運動会ではなく体育の授業公開という形で規模を縮小した。

 観覧にも制限が。大半の学校が来賓を呼ばず、観覧者も「保護者1人まで」。種目は密になりやすい綱引きや玉入れをやめ、間隔を空けたダンスなどを行う学校が多い。

 県教育委員会の担当者は「思い出作りができるよう各校で工夫してもらいたい」と語る。教員らの知恵比べはまだまだ続きそうだ。

修学旅行を巡る各市町村の対応

<小学校>

・日帰り

 前橋市、高崎市、桐生市、伊勢崎市、太田市、沼田市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、みどり市、下仁田町、甘楽町、草津町、東吾妻町、玉村町、大泉町、邑楽町、榛東村、昭和村

・行き先などを変更

 吉岡町、板倉町、明和町、神流町、上野村、南牧村、嬬恋村、高山村、片品村、川場村

・各校で判断など

 館林市、中之条町、長野原町、みなかみ町、千代田町

<中学校>

・日帰り

 前橋市、桐生市、伊勢崎市、沼田市、館林市、渋川市、富岡市、安中市、みどり市、下仁田町、甘楽町、草津町、東吾妻町、玉村町、板倉町、千代田町、大泉町、邑楽町、榛東村、南牧村、昭和村

・行き先などを変更

 神流町、みなかみ町、明和町、上野村、嬬恋村、 高山村、片品村、川場村

・各校で判断など

 高崎市、中之条町、長野原町

・中止

 太田市、藤岡市、吉岡町

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