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特権を問う

住民「目標」の「戦闘訓練」なのか 超低空で米軍機飛ぶ広島「エリア567」の恐怖

広島県北広島町の地上からスマートフォンで撮影された米軍機。機体には岩国基地の所属機と同じコウモリのマークが描かれ、パイロットの姿も見える=2017年12月15日、高木茂さん撮影

 広島県北広島町で地上を攻撃目標に見立てたかのような米軍機の異常な低空飛行がたびたび目撃され、町民から「戦闘訓練をしているのでは」と不安の声があがっている。上空に米軍が訓練に使う空域があり、2018年3月には隣県の米軍岩国基地(山口県岩国市)に空母艦載機の移転が完了した。人口約2万人の静かな山間部にある町は騒音と墜落の恐怖にさいなまれている。

 北広島町の上空には広島、島根両県にまたがる自衛隊の空域があり、米軍が「エリア567」と呼んで訓練に使う運用が続く。広島県は全国的にも米軍機の低空飛行が際立ち、16年度に1227件だった目撃情報は米軍厚木基地(神奈川県大和市など)から空母艦載機が岩国に移転した後の18年度に約1・5倍の1843件となった。このうち多くを占めるのが北広島町で16年度は909件、18年度は1325件に上っていた。

 「高度を下げながら真っすぐ自分の方に向かってきた。怖かった」。上空にエリア567がある同町の八幡地区で暮らす元郵便局員、高木茂さん(66)は2年前の出来事をそう振り返る。勤務先でごう音に気づき、空を見ると複数の米軍機が連なり、異常な低さで接近してきた。いずれも高度を上げて去ったものの「地上を攻撃する訓練の目標物にされた」と感じたという。

 こうした証言は町では珍しくない。米軍機が近づけば、テレビの音は聞こえなくなり、子どもたちが怖がる。その状態が数分続くことも多く、同じ機体が上空を旋回して飛び続けてい…

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