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続・沿岸南行記

客と「お互いに情が深まった」 震災もコロナも超えるつながり 心温まる二つの宿 岩手・田野畑

本家旅館の庭先から海沿いの一帯を見つめる畠山照子さん。震災当時はがれきだらけだった旅館前は更地になり、道路が整備された=岩手県田野畑村で2020年10月3日午後2時2分、安藤いく子撮影

 岩手県普代村でベテラン漁師の船に乗せてもらった10月2日、その足で南隣の田野畑村に入った。目指したのは、東日本大震災から2週間後に先輩記者が取材した二つの旅館だ。どちらの宿でも、当時と変わらぬあるじが迎えてくれた。

 海抜200メートルの断崖絶壁が連なり「日本一の海岸美」をうたう景勝地・北山崎。ここで唯一の旅館「白花(しろばな)しゃくなげ荘」を営む泡渕正(あわぶちただし)さん(69)は「震災を経験して、私もお客さんも人とのつながりを意識するようになったのかな」と、この10年近くを振り返る。

 若い頃、「故郷の絶景を眺められる場所で宿をやりたい」と遠洋漁業船の乗組員として働き、資金をためた。22歳で開業すると、ウニやホタテなど地元の海産物で作る釜飯や、客と夜中まで酒を酌み交わす親しみやすさで評判の旅館になった。

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安藤いく子

2010年4月入社。盛岡支局、熊谷支局、東京社会部を経て2020年4月から再び盛岡支局。東京社会部では警視庁や気象庁を担当。東日本大震災を継続して取材している。

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