今年のノーベル平和賞に国連世界食糧計画(WFP)が選ばれたと聞き、ある人を思い出した。
WFPエジプト事務所の福永直子副代表だ。福永さんとの出会いは偶然だった。昨年の夏休み、エジプトを訪れて日本へ帰国する際、トルコへ飛ぶ飛行機が遅れて、東京行きの乗り継ぎ便に乗りそこなった。同じ境遇になって、航空会社が手配したホテルで一緒になったのが福永さんだった。
次のフライトまでの間、イスタンブール観光の道中、福永さんから聞いた話は、WFPについて不勉強だった私にとって驚きの連続だった。WFPは紛争地などで飢餓の危機にさらされる人々の支援に取り組む。福永さんもローマ、バンコク、イエメン、アフガニスタンに赴任し、死と背中合わせのような地域で活動していた。
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