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演劇散策

芸能の本質が見えてくる=小玉祥子

観世銕之丞=小玉祥子撮影

 能楽座が11月11日午後3時、東京・国立能楽堂で第26回の自主公演を催す。昨年没した太鼓方観世流の観世元信、狂言方大蔵流の茂山千作を「偲(しの)ぶ会」となる。例年は8、9月の公演が、コロナ禍で、11月になった。

 番組は舞囃子(まいばやし)「海士(あま)」(梅若紀彰)▽独吟「近江八景」(梅若実)▽舞囃子「卒都婆小町(そとわこまち)」(大槻文蔵)▽狂言謡「祐善(ゆうぜん)」(茂山千五郎)▽一調「遊行柳(ゆぎょうやなぎ)」(粟谷明生)▽一調「勧進帳」(武田孝史)▽能「天鼓(てんこ)」(観世銕之丞(てつのじょう))。

 能楽座は、八世観世銕之亟を代表に梅若六郎(実)、文蔵、宝生閑ら26人の同人により、1995年に設立された。八世銕之亟の長男で「天鼓」のシテをつとめる現・銕之丞は、「第二次世界大戦後、戦災で焼け残った舞台で稽古(けいこ)をしてきた仲間たちが日本の文化が崩壊するかもしれないという危機感の中、流儀を超えて集まったのが能楽座のもととなりました」と話す。

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