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犬が西向きゃ

国際報道に優れたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」を受賞した、高尾具成編集委員のコラム。

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犬が西向きゃ

ジンバブエからの声=高尾具成

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 人々を笑わせ、考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」が9月に発表され、今年も受賞者に10兆ジンバブエドル札が記念品に贈られた。アフリカ南部ジンバブエで発行され、2009年以降使用不可となっている紙幣だ。ユーモアは承知だが、年率2億%超のハイパーインフレを記録した08年、バス運賃も食堂の定番メニューの値段も、朝夕でまるきり違う「日常」を一時とはいえ、体験した身としては複雑な気持ちもある。

 同賞では今年、京都大学霊長類研究所の西村剛准教授らのグループが、ワニにヘリウムガスを吸わせ、鳴き声の変化を調べた研究で「音響賞」を受賞した。爬虫(はちゅう)類が声を出す仕組みについて、ヒトやトリ同様にのどで空気を震わせて発することを解き明かしたのだ。

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