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奈良のワザ

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印伝職人・南浦太市郎さん(宇陀市) 往時の技法、とりこに /奈良

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香ばしいにおいに包まれた工房にあるドラム。「燻(いぶ)し」を終え、革の後が白く新聞紙に残る=奈良県宇陀市菟田野の「印傳工房 南都」で
香ばしいにおいに包まれた工房にあるドラム。「燻(いぶ)し」を終え、革の後が白く新聞紙に残る=奈良県宇陀市菟田野の「印傳工房 南都」で

 財布などの素材として、なめした鹿革を染色し漆などで紋様をつけるのが、現代の一般的な「印伝(いんでん)」。宇陀市の南浦太市郎さん(67)は、これまで途絶えていた「燻(いぶ)し」や「染抜(そめぬき)」といった奈良時代の技法を復活させた。「漆は一つの技法だが、始まったのは明治時代前後。本来の印伝が持つ魅力を知ってほしい」と力を込める。【中田博維】

 その功績が評価され、2016年に「現代の名工」に。今春は黄綬褒章を受章した南浦さんだが、「最初からそこを目指していたわけではない」と振り返る。

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