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ノーベル賞 ゲノム編集、人の幸せに 開発に貢献、阪大名誉教授願う

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 2020年のノーベル化学賞は、生物の遺伝子を効率よく改変する技術「ゲノム編集」を開発した米と仏の研究者2人に贈られる。この技術のベースは、約30年前に大阪大微生物病研究所(大阪府吹田市)で生まれた。当時研究に携わった阪大名誉教授の中田篤男さん(90)は喜びを語りつつ、倫理面の課題も指摘されるゲノム編集について「良い方向に使ってほしい」と心から願う。脳裏には、終戦前後に学徒動員先や進学先の大学で目にした惨状があった。

 中田さんは1980年代、同研究所で石野良純さん(63)=現九州大教授=と、大腸菌の酵素について研究していた。大腸菌の遺伝子に不思議な「繰り返し配列」があることに気づき、87年に論文を発表。この論文は、スウェーデン王立科学アカデミーによる今年のノーベル化学賞の解説資料の中で、ゲノム編集の技術開発に貢献した業績の一つとして引用された。

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