システム管理、富士通任せ 東証、管理の甘さ露呈 マニュアルの誤り気付けず

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システム障害のため株式全銘柄の取引を終日停止した問題を巡り、記者会見する東京証券取引所の横山隆介常務執行役員(左列手前から2人目)ら=東京都中央区で2020年10月19日午後5時53分、喜屋武真之介撮影
システム障害のため株式全銘柄の取引を終日停止した問題を巡り、記者会見する東京証券取引所の横山隆介常務執行役員(左列手前から2人目)ら=東京都中央区で2020年10月19日午後5時53分、喜屋武真之介撮影

 東京証券取引所が全銘柄の売買取引を終日停止したシステム障害の原因は、バックアップ機器を作動させる設定の変更を巡る人為的なミスだった。機器を納入した富士通のマニュアルに誤りがあり、東証もこの状況を把握せず、約5年間も機器故障時にバックアップが働かない状態が続いていた。株取引の根幹であるシステムの管理の甘さが露呈した形で、再発防止への道のりは長い。

 「ご迷惑をおかけし、深くおわびする」。19日の記者会見で、東証のシステム部門を統括する横山隆介常務執行役員は陳謝した。

 設定ミスは、2015年9月に稼働した2代目の株式売買システムの導入がきっかけだった。富士通のマニュアルでは、設定が「オン」でも「オフ」でもバックアップ機器に切り替わるはずだったが、実際には、この時「オフ」の設定ではバックアップが作動しない仕様変更が行われていた。

 富士通は当時、機器製造元の米メーカーによる仕様変更を知らなかったといい、「当社の試験・確認が不十分だった」と…

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