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外国人苦学生

「進学のため」働き過ぎで失った在留資格 ベトナム人留学生、日本の生活に疲れ

留学ビザの更新が不許可となり、在留カードは穴が開けられた=神戸市中央区で2020年4月28日午後4時25分、韓光勲撮影(一部画像を加工しています)

 「過去の在留状況が良好とは認められません」。4月13日、神戸市兵庫区のベトナム人女性、ホンさん(25)=仮名=に通知書が届いた。大阪出入国在留管理局(入管)神戸支局からで、留学ビザの更新を許可しないと告げる内容だった。ホンさんは3月に日本語学校を卒業、4月から専門学校で経理を勉強する予定だった。「進学するために働いたのに……」。目の前が真っ暗になった。

 不許可の理由は「労働時間の超過」。入管難民法は、留学生による労働は「資格外活動」として週28時間以内と定めるが、ホンさんは制限を超えていた。「学費を稼ぐためにアルバイトを掛け持ちしていた」。コロナ禍による休校で学ぶ機会がないまま、専門学校に通えなくなった。

 2019年1月に来日し、日本語学校に通いながら、弁当工場や高齢者施設で働き、月約15万円を稼ぎ続けた。月7万円の生活費と学費の一部に加えて、19年9月までに専門学校へ入学金や授業料として払う39万円を自力で工面しなければならなかった。

 食費を切り詰め、毎月150時間働いて捻出できる金額だった。「『週28時間』は知っていたし、超えた自分が悪い。でも学校に行くためのお金が必要だった」。ホンさんは留学による在留資格を失い、5月後半に就労が可能な「特定活動ビザ」に切り替え、高齢者施設で働き続けている。

留学生の75%がアルバイト

 日本学生支援機構の調査によると、17年には留学生の75%がアルバイトをしていた。留学生らを支援するNPO法人「日越交流センター兵庫」の鳥本敏明理事は「ベトナムなどは日本に比べて貧しく、奨学金や仕送りがない留学生は多い。日本で自ら生活費や学費を稼がなければならないのが実情だ」と話す。

 労働時間の制限の枠内でまかなえず、借金を抱える留学生もいる。

 20年1月ま…

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