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二人六脚

本格的な犬の飼育をしたことのない筆者が保護犬イブとの生活を始めて丸3年。第2部は大田原市に赴任した1年間を振り返り、命を守り育てる意味を考えます。

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二人六脚

保護犬イブと暮らして/7 恋心 見つめ合う姿に確信 散歩道の淡い思い /栃木

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お目当ての雌犬と会った場所をずっと見つめるイブ。再会を待ち望む恋人のようだった=福島県会津若松市で2019年10月5日、湯浅聖一撮影
お目当ての雌犬と会った場所をずっと見つめるイブ。再会を待ち望む恋人のようだった=福島県会津若松市で2019年10月5日、湯浅聖一撮影

 イブは毎日朝夕のご飯が何よりの楽しみだ。しかし、まだ残暑が厳しい2019年9月、気がかりな異変が見え始めた。いつもドッグフードをきれいに平らげるほど旺盛だった食欲が落ちてきたのだ。最初は少量だけ残していたのが次第に半分くらいになり、数日後には少し口をつけただけで横になってしまった。

 この年の夏は、猛暑による熱中症に悩まされた前年とは打って変わり、7月まで涼しかった。そのため大過なく乗り越えられた。それでも私は夏バテしたのかと思い、食べやすいように鶏肉のささみをゆでた汁をかけて与えたが、完食したのは1回だけで、再び食べなくなった。

 一方で、ジャーキーやビスケットなどのおやつはしっかり食べた。妻に相談すると「単なる偏食ではないか」と言う。栄養が偏るのでおやつだけというわけにもいかない。ドッグフードを全く食べない日が3~4日続くと、さすがに「餓死するのではないか」と心配になった。

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