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ブラック・チェンバー・ミュージック

/432 阿部和重 写真・相川博昭

      ●

 ありのままの内容はひとえに困惑を惹(ひ)きおこしてしまった。とはいえ、それはやむをえない結果ではあると横口健二は思っている。

 そもそも自分自身、この降ってわいたように登場した韓国人女性をどう評価すればいいのかいまださっぱりわかっていない。それゆえなおのこと、本人に会ってすらいないハナコ(、、、)が戸惑いをぬぐえずにいるのは当然の反応だろうと受けとめるほかない。

 名刺を手にとり、駐日大韓民国大使館二等書記官という職名を認識した時点でハナコ(、、、)はなぜ、と怪訝(けげん)な顔つきになっていた。つづいて横口健二がことの次第をすべて端折(はしょ)らず説明していったが、そんななか、彼女が首を振るのは縦よりも横のほうがはるかに多かった。

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