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「劇団員は労働者?」…裏方仕事にも賃金支払いを 元劇団員の願いかなう

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「劇団で頑張ってきたことが仕事と認められて良かった」と訴訟を振り返る末広大知さん=東京都内で2020年10月14日午後6時3分、遠山和宏撮影
「劇団で頑張ってきたことが仕事と認められて良かった」と訴訟を振り返る末広大知さん=東京都内で2020年10月14日午後6時3分、遠山和宏撮影

 「劇団員は劇団の労働者」。元劇団員が劇団に賃金支払いを求めて起こした訴訟で、そんな司法判断が示され、業界に一石が投じられた。公演への出演や稽古(けいこ)、裏方の活動はいずれも法律によって守られる「労働」であり、劇団は最低賃金を支払わなければいけないという。取材を進めると、他の業界にも影響を与える可能性があると分かってきた。どういうことなのか。

俳優夢見るも「裏方」に

 原告の末広大知さん(34)が俳優を志したのは中学生の頃だった。テレビの学園ドラマに熱中し、高校に進学すると芸能界を夢見て養成所に通い、専門学校でも芝居を勉強した。

 卒業後、東京都内の劇団運営会社の広告を雑誌で見つけた。人気音楽ユニットの演出を手掛けた実績をうたい、劇団員を募っていた。2009年8月、劇団員としての活動をスタートさせ、運営会社が開いたカフェの店員としても働いた。

 だが、生易しい…

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