18年西日本豪雨 温暖化で発生確率3.3倍 気象研などスパコンで分析

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西日本豪雨によって堤防が決壊し、濁流に覆われた市街地。奥は高梁川=岡山県倉敷市真備町地区で2018年7月7日午後0時41分、本社ヘリから加古信志撮影
西日本豪雨によって堤防が決壊し、濁流に覆われた市街地。奥は高梁川=岡山県倉敷市真備町地区で2018年7月7日午後0時41分、本社ヘリから加古信志撮影

 甚大な被害が出た2018年の西日本豪雨で瀬戸内地方に降った大雨は、地球温暖化によって発生しやすさが約3・3倍になっていた可能性があるとの分析結果を、気象庁気象研究所などの研究チームが20日発表した。17年の九州北部豪雨の場合は約1・5倍と推計された。

 チームは海面水温の観測データなどを使い、温暖化が進む現在の地球と、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの濃度が1850年から増加しないなど温暖化していないと仮定した地球での雨の降り方を、スーパーコンピューターで再現。日本周辺は、地形なども考慮できるよう20キロ四方ごとに分析した。

 統計上50年に1度しか観測されないレベルの降水量を「基準値」とし、温暖化している場合としていない場合で発生頻度を比較。西日本豪雨で観測されたような降水量(3日間で計約229ミリ)を基準値にすると、温暖化していない場合は68年に1度程度しか発生しなかったが、温暖化が進む現状では約21年に1度と推定され、発生しやすさが3・3倍になったと推計された。

 九州北部豪雨の場…

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