花園プレーバック
第41回:保善が東京勢対決を制して3回目の優勝
2020/10/11 12:00(最終更新 1/19 18:26)
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1961年度
東京勢同士の対決となった決勝は保善が京王を9―5で降し、2大会ぶり3回目の優勝を果たした。
保善は準々決勝までの3試合はすべて零封勝ち。準決勝では最大のライバルである秋田工に6―3で競り勝ち、前回大会決勝の雪辱を果たした。
京王との決勝はスピードに満ちて動きの大きな好ゲームとなった。前半にNO8塚田のトライで先制し、WTB小高のチーム二つ目のトライでリードを広げた。後半にもSH堀田がトライを奪い、相手の反撃をしのいだ。
前回大会覇者の秋田工はFWに自信を持っていたが、準決勝の後半にスタミナを消耗して保善に逆転で敗れた。
また、準々決勝で京王相手に後半優勢な戦いをしながら、0―0で抽選の末にベスト4進出を逃した天理(奈良)、保善を相手に健闘した城東(徳島)と崇徳(広島)、8強入りの盛岡工(岩手)、崇徳と引き分けた北海(北海道)などが力強いチームとして印象を残した。
西宮球技場での開催が終わり、次の舞台は「花園」へ
この大会では緻密なプレーができるチームが多くなり、防御も堅くなって容易にトライを奪うのが難しかった。また、第29回大会(1949年度)から使用してきた西宮球技場(兵庫県西宮市)での開催はこの大会限りとなり、次回大会からは高校ラガーマンの「聖地」となる花園ラグビー場(東大阪市)へと戦いの舞台が移った。