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 10月に単衣(ひとえ)から袷(あわせ)になるので、私はだいぶ前から袷の着物を着ている。江戸時代では旧暦9月1日が衣替えだ。早いように見えるが、今年は新暦の10月17日にあたる。ちょうどよいころだ。

 その江戸で1789年の旧暦七夕の日、駿河小島(おじま)藩の中枢にいた年寄本役の倉橋格という人物が亡くなった。その約3カ月前、老中の松平定信から呼び出しを受けたが、病気だとして応じなかったのである。恐らく家に閉じこもったまま、自殺か病で亡くなったのだろう。この人物、ペンネームを恋川春町という。呼び出される前、彼は松平定信の政策を黄表紙でからかったのだった。

 このことは以前にもこのコラムで触れたことがある。なぜなら、応じなかった理由と亡くなった原因が気になって仕方ない。権力をもつ人間に呼び出されるという状況は、それほど恐怖なのか。

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