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2005年の秋、息子を連れて隣の地区の田んぼを歩いていました。すると林縁には、赤紫色に染まった「ミツバアケビ」の実がいくつもぶら下がっていたのです。
地面には、すでに何者かが味わった痕跡が残っていました。カラスやヒヨドリがつついたか、イノシシやアナグマがむさぼったか、中身がなくなったミツバアケビの殻だけがそこかしこに転がっています。運良くまだ熟して間もない卵型の果実が残っていたので、「里の恵のおすそ分け」と、いくつかお土産に持ち帰ることに。
冷蔵庫で少し冷やしてから味わった果肉の食感とほのかな甘さは、保存がきかない超季節限定の贅沢(ぜいたく)里地デザートです。気にならなければ小さな黒い種も一緒にかまずに食べることもありますが、誤嚥(ごえん)の心配がある方は無理をしないように気をつけましょう。
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