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水説

三酔人借りもの問答=古賀攻

日本学術会議の梶田隆章会長との会談について記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2020年10月16日午後6時4分、竹内幹撮影

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 中江兆民(ちょうみん)は架空の酔人を仕立てて明治中期の政談を表情豊かに描いた(「三酔人経綸(けいりん)問答」)。

 この名著に寄りかかるのはおこがましい限りだが、らちのあかない日本学術会議問題に鑑み、着想を拝借したい。原本の紳士君、豪傑君、南海先生は抗議君、擁護君、広量先生とさせていただく。

 抗議君「人事で物事を動かそうとする菅義偉首相の悪いクセが出た。彼は人事によって政治家の方針が内外に伝わり、組織を引き締めるって自分の本にも書いている。任命する人としない人を区別しておきながら、理由を言わないことでそんたくのわなにはめようとしている。こんな薄暗いムードじゃ学問の自由は息が詰まる」

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