熊本・蒲島知事「ダムによらない治水は実現可能性遠い」 11月中にも方針判断か

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記者会見で球磨川の治水対策について発言する熊本県の蒲島郁夫知事=熊本市中央区で2020年10月21日午前10時1分、城島勇人撮影
記者会見で球磨川の治水対策について発言する熊本県の蒲島郁夫知事=熊本市中央区で2020年10月21日午前10時1分、城島勇人撮影

 7月の九州豪雨で氾濫した球磨川の治水対策について、熊本県の蒲島郁夫知事は21日の定例記者会見で、「(国と県、流域市町村が参加した豪雨被害に関する)検証委員会を経て、ダムによらない治水は実現の可能性が遠いという印象を持った」と述べた。国と県、流域自治体は27日から新たに設置した協議会で治水対策の議論を始めるが、蒲島知事は11月中にも新たな治水方針を判断するとみられる。

 国は6日に開かれた検証委最終会合(2回目)で、2008年に蒲島知事が「白紙撤回」を表明し、09年に旧民主党政権が建設計画を中止した川辺川ダムの効果について「ダムがあれば、人吉地区の浸水面積を約6割減らせた」との推計を提示。それを受け、蒲島知事は約20回の予定で流域の団体や住民から直接意見を聴取する会を開いている。

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