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見つめ続ける・大震災10年へ

家族4人、福島・双葉へ初の帰郷 いまだ通えぬ小学校の校歌弾き 大沼勇治さん

 かつて福島県双葉町の目抜き通りには「原子力明るい未来のエネルギー」と書かれた原発PRの看板が掲げられていた。この標語を小学生の時に考案した大沼勇治さん(44)。

 東京電力福島第1原発事故で、原発から約4キロにある同町の自宅から妊娠中だった妻せりなさん(45)と避難を余儀なくされた。誇らしく思っていた看板の標語に、この時複雑な思いを抱く。

 移り住んだ愛知県安城市で長男勇誠さん(9)と、次男勇勝さん(7)が生まれた。愛知から自宅に一時帰宅する際には、往復約1000キロの道のりを車で20時間も運転した。「もう帰れないかも」という思いから、将来息子たちに故郷の町を見せるため写真やビデオで記録し続けた。

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残り305文字(全文606文字)

佐々木順一

2001年入社。東京写真部、中部写真グループ、写真部仙台駐在を経て16年10月から東京写真映像報道センター。サッカー担当として10年サッカーW杯南アフリカ大会、五輪は18年平昌五輪など夏冬合わせて3回、パラリンピックは06年トリノ大会を取材。14年6月から、夕刊eyeで東日本大震災の遺族らの活動を記録する「語り継ぐ命」を連載中。

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