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注目裁判・話題の会見

「なぜカネを受け取ったのか」 河井案里議員公判で地方議員らが語ったことは

河井克行被告(左)と案里被告

 2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で、公職選挙法違反に問われた前法相の衆院議員、河井克行被告(57)と、妻で初当選した参院議員、案里被告(47)の公判にはこれまで、河井夫妻から現金を受け取ったとされる地方議員ら44人のうち12人が証人出廷し、全員が受領を認めた。公選法上、集票の依頼を受けて現金を受け取る行為は「被買収」となり、違法だ。なぜ、断らなかったのか。どう、けじめをつけるのか。法廷で語られた政治家たちの「ざんげ」とは。

「よっぽど金があるんじゃのー」

 「河井克行は嫌いかもしれないけど、案里はかわいがってやってくださいよ」

 13日、東京地裁で開かれた案里議員の第18回公判で、ある録音データが再生された。提出したのは海徳裕志・広島市議(60)。克行議員から現金を受け取った場面をこっそり録音していたという。

 録音された声の主は男性2人。「あの、これ、気持ちですから」「はい」「お邪魔しましたー」――。そんな掛け合いが確かに聞き取れた。克行議員とされる男性が立ち去った後、もう1人の男性が「よっぽど金があるんじゃのー。絶対1億、2億はきとるで、安倍(晋三・前首相)さんかどっかから」とつぶやく様子も再生された。海徳市議によると、「自分が妻に話し掛けた冗談」まで録音されたらしい。海徳市議は「せめてもの償い」でデータを検察当局に提供したと語った。

 公選法は特定の候補者を当選、落選させるために現金を渡す行為はもちろん、応じて受け取ることも禁止しており、受け取った場合も3年以下の懲役か禁錮または50万円以下の罰金が科される。東京地検特捜部は、現金を受け取ったとされる地方議員らの立件を見送った。国会議員と地方議員では立場が異なることや、河井夫妻側が事件を主導した側面が強いことも踏まえたとされるが、選挙で選ばれた政治家ならば、買収が処罰対象であることは当然理解しているだろう。それでも、河井夫妻の求めに応じてしまった理由は何なのか。法廷では、…

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