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れいわ・山本氏、強気姿勢から現実路線に? インディーズ魂のままで 結党1年余、リーダーの顔に

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インタビューに答えるれいわ新選組の山本太郎代表=東京都港区で2020年10月13日、長谷川直亮撮影
インタビューに答えるれいわ新選組の山本太郎代表=東京都港区で2020年10月13日、長谷川直亮撮影

 昨年7月の参院選で比例代表の「特定枠」で2議席を獲得し、一大ブームとなったれいわ新選組。党を立ち上げた山本太郎代表(45)は落選したものの、全国遊説に注力し、最近は大阪市内で大阪都構想反対を訴えるゲリラ街頭演説に力を入れている。とはいえ、メディアへの露出は確実に減っている。結党から1年余の今、何を思うのか。

 「党としては2議席しかないですから。(参院選からの)約1年で何か劇的なことが起こるかっていったら、なかなか起こり得ないと思いますね」

 冒頭、これまでのれいわの歩みについて聞くと、山本氏は淡々とこう答えた。舩後靖彦氏(63)と木村英子氏(55)という重度障害者の参院議員2人を抱える国政政党としての存在意義をもっと強調するだろうと想定していただけに、やや拍子抜けだった。今年9月まで政治部に所属し、昨夏の参院選以降はれいわ担当として取材してきた私から見ても、山本氏はいつも自信に満ちあふれ、強気な発言を繰り出す政治家だったにもかかわらず、だ。

 参院選直後の昨年7月にインタビューした際には「れいわは政権を取るために発足した。グループとして(参院選は)大勝利だった」と戦果を強調し、首相を目指す考えまで開陳していた。今年6月の東京都知事選出馬表明記者会見では、選挙前から現職の小池百合子氏有利と見られたことについて「(小池氏が)圧倒的に強いから、何もしないなんてあり得ますか。当然勝つつもりでやりますよ」と語り、やっぱりギラギラしていた。

 だが、今回はどうも様子が違った。質問に答えながら「何だろうな」「何だろう」と慎重に言葉を選ぶ場面が何度もあり、立て板に水の語り口はすっかり鳴りを潜めた。

 次期衆院選で擁立する候補者の目標人数を聞いた時も、山本氏は…

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