特集

Listening

話題のニュースを取り上げた寄稿やインタビュー記事、社説をもとに、読者のみなさんの意見・考えをお寄せください。

特集一覧

社説

コロナ下の大学入試 不安なく受験できるよう

  • コメント
  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、大学入試に向けた準備が最終段階を迎えている。

 大学入学共通テストが初めて行われる。高校の長期休校による学習の遅れに配慮し、来年1月16、17日の第1日程と1月30、31日の第2日程が設けられた。

 受け付けを終えた出願者は第1日程が約53万人と圧倒的多数で、第2日程は789人だった。

 理由として、多くの生徒が学習に励んで遅れを挽回できたとの見方がある。ただ、第2日程では各大学が行う個別試験までの準備期間が短くなるため、消極的に第1日程を選んだ生徒が少なくないとも指摘される。

 どちらの日程を選ぼうと、不安が残る生徒は多いに違いない。

 病気などで第1日程を受けられなかった場合は、第2日程が追試の役割を果たす。選んだ日程で明暗が分かれないよう、問題の難易度をそろえなければならない。

 試験会場の換気や「3密」の回避など、感染防止策も徹底する必要がある。

 一方、各大学の個別試験の時期に、感染がさらに拡大した場合に備えた対策も欠かせない。

 大半の大学は、試験を受けられなくなった受験生のため、追試や振り替え受験を認める方針を明らかにしている。

 ただ、緊急事態宣言が再発令されて県境を越えた移動の自粛が求められる状況になれば、個別試験の実施そのものが困難になる。

 福井県立大など一部の大学は、状況によっては個別試験を中止し、共通テストの成績を基に合否判定する方針を公表した。横浜国立大は既に共通テストで合否を決めると明らかにしている。

 だが、多くの大学は方針を示していない。受験生に必要な情報であり、早めに公表すべきだ。

 各大学は、コロナ下で授業をどう行うかなどの対応を問われてきた。そうした大学側の姿勢も、受験生が進路を選ぶ判断材料になるのではないか。

 今回の受験生は、共通テストで予定されていた英語民間試験や記述式問題が土壇場で中止になるなど振り回されてきた。

 試験本番には不安なく臨めるよう、国と各大学は備えに万全を期す必要がある。

コメント

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集