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いきものと生きる

侵略的外来種などの研究で知られる五箇公一さんが生き物に関するあれこれをつづります。

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金魚の水槽に見る感染症の生態学=五箇公一

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水槽の中の石の上でたたずむヨシノボリ=五箇公一さん提供
水槽の中の石の上でたたずむヨシノボリ=五箇公一さん提供

 筆者の子どもたちがまだ小学生の時、自宅で金魚を飼育していた。ある日、子どもが近くの小川でヨシノボリを1匹捕まえ持って帰ってきて、水槽に入れて金魚といっしょに飼育することにした。

 小さな水槽の中では、体格が圧倒的に勝っていた金魚が新参者のヨシノボリを常に威嚇し、自らの縄張りを主張していた。小さなヨシノボリは水槽の底の方で石の陰に隠れて、金魚の食べ残しの餌が底に落ちてくるのをおとなしく待っていた。

 魚同士でも、異なる種が狭い空間で仲良く生きるということは難しいもんだな、と子どもたちが飼育しているさまをそばから眺めていたが、数日後に異変が起こった。

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