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黒人の郵便投票 通知もなく却下?広がる不信 接戦州で何が

郵便投票の受け付けが却下され、期日前投票などの案内に目を通すゲイジャーさん=米南部ノースカロライナ州で2020年10月18日午後3時45分、鈴木一生撮影

 11月3日の米大統領選を前に、共和、民主両党の攻防が続く南部ノースカロライナ州では、勝敗の鍵を握る黒人有権者の間で「郵便投票」への不信が広がっている。背景には何があるのか。現場を歩いた。【グリーンズボロ(米ノースカロライナ州中部)で鈴木一生】

 「あなたとお父さんの郵便投票は受け付けが却下されています」。同州の地方都市グリーンズボロ。黒人住民の多い地区に住むビンセント・ゲイジャーさん(48)は10月18日、自宅を訪問してきた民主党のボランティアの女性から突然そう告げられ、困惑の表情を浮かべた。記者が黒人有権者を訪ね歩き、ちょうどゲイジャーさんを取材している時だった。

 同州では9月に郵便投票の受け付けを開始。これを受け、ゲイジャーさんと同居する父親のナサニエルさん(83)は投票用紙を送付した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で料理人の職を失ったゲイジャーさん。現在は糖尿病を患う父親の看病に専念している。

 「コロナが心配で郵便投票を選びました。父親の面倒をみなければならず、投票所の列に長時間並ぶのは難しい。ましてや父親が並ぶのは無理です」

 それなのに郵便投票が却下されたと聞き、一瞬困惑したゲイジャーさん。だがこのボランティア女性から「投票所で(外に出ずに)車から投票することも可能です」と説明され、胸をなでおろした。

 だが地元の選挙管理委員会からは本人にこうした連絡はない。「却下の理由も分からず、何の連絡もありません」。選管への不満は募るばかりだ。

 この女性によると、地元選管では…

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