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不倫「リンチ」過熱する社会、「完璧な人なんていないのに」金子元議員が問う「許すチカラ」

インタビューに応じる金子恵美さん=東京都千代田区で2020年10月7日午後0時12分、大野友嘉子撮影

 芸能人やアスリートら著名人の不倫スキャンダルが後を絶たない。報道が出ると当事者が記者会見を開いて釈明や謝罪を行ったり、活動を停止したりするのが今や「定型」になっている。しかし、有名人だからといって、家庭内の問題を世間に説明し、謝罪する必要がどこまであるのだろうか。共に衆院議員だった夫の宮崎謙介さん(39)の不倫騒動を振り返った著書「許すチカラ」(集英社)を出版したコメンテーターの金子恵美さん(42)は、「一度過ちを犯した人を、再起不能になるまで袋だたきにする今の世の中に疑問を感じた」と語る。その真意を聞きつつ、不倫報道について考えてみた。【大野友嘉子/統合デジタル取材センター】

育休宣言をした上での不貞行為に非難が集中

 まず、金子さんが巻き込まれた「騒動」をおさらいしよう。夫婦で自民党議員だった2016年2月、宮崎さんの女性問題が週刊誌で報じられた。折しも、長男誕生直後の事だった。妻の妊娠中の不倫というインパクトの強さに加え、男性国会議員として初の育児休業取得を宣言して注目されていたタイミングが重なり、各メディアがそろって批判的に取り上げた。宮崎さんは事実を認め、議員を辞職。金子さんは翌年の選挙で野党候補に敗れ、昨年、政界引退を発表した。

 金子さんは著書の中で、産院で宮崎さんから不倫を打ち明けられた時の事や、支援者の反対を押し切って結婚生活を続けると決めた心境について、「日々の態度を見るなかで『心から反省して息子に恥じない生き方をする』という宮崎の想(おも)いを感じることができたから、私は許すことができた」と率直につづる。そしてスキャンダル発覚から仕事再開までの間、議員宿舎に閉じこもり、家族だけで過ごした時間が、「楽しくて、なんだか幸せですらあった」と明かし、「完全、完璧というのは、誰にとっても不可能」「許すことは、大きな力になります」と読者に語りかけている。

不寛容な社会に「一石投じたかった」

 金子さんは同書を出版した理由について、「テレビで私たちが離婚しなかった理由を尋ねられることが多く、その都度説明してきたものの、限られた時間の中では伝え切れないと感じていました」と話す。

 その上で…

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