国立工芸館が金沢へ引っ越し 25日に開館 政府機関移転の一環

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旧陸軍施設を移築・整備した国立工芸館=金沢市出羽町で2020年10月17日午後4時59分、阿部弘賢撮影
旧陸軍施設を移築・整備した国立工芸館=金沢市出羽町で2020年10月17日午後4時59分、阿部弘賢撮影

 政府が進める地方創生の一環で東京国立近代美術館工芸館(国立工芸館、東京都千代田区)が金沢市に移転し、25日に一般公開される。日本海側では初となる国立美術館で、所蔵する美術工芸作品約2800点の7割に当たる約1900点が移る。内閣官房によると、一般に公開されている国施設の地方移転は初めて。

 国立工芸館は工芸専門の唯一の国立美術館で、1977年に東京・竹橋に開館。加賀友禅や九谷焼などで知られる石川県が移転を希望し、2016年に決定した。移転に伴って、唐沢昌宏新館長や学芸員4人を含む職員約10人が金沢に居を移した。官公庁や機関では、総務省の一部が18年に和歌山市に移ったほか、文化庁も22年度以降に京都市に移転する。

 国立工芸館が移るのは金沢21世紀美術館など文化施設が集まる市中心部。建物は近くにあった旧陸軍第9師団司令部庁舎と、将校の社交場として使われた金沢偕行(かいこう)社(いずれも国登録有形文化財)を移築・整備して活用する。安全性を考慮し、展示室は鉄筋コンクリート造りで復元した部分に配置し、高精細な画像で鑑賞できる最新機材も備える。名誉館長には、サッカー元日本代表で伝統文化のPRに取り組む中田英寿さんが…

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