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新型コロナウイルス感染拡大で、来年から導入される大学入学共通テストは、2回実施だったのが3回に増えた。コロナ禍によって、学校が3カ月近く休業したこともあって学業に遅れが生じており、その生徒の救済の意味がある。
第1日程は1月16・17日。第2日程は1月30・31日。第2日程の追試として特例追試が2月13・14日に実施される。
既に共通テストの出願は締め切られている。大学入試センターによると、出願期間終了後の志願者総数は53万5244人で、昨年のセンター試験と比べると2万2455人、4.0%減だった。このまま、志願者数が確定すると、センター試験時代を含めて過去最大の減少になる。
内訳を見ると現役生は2446人、0.5%減、浪人生は2万9人、19.0%減だった。現役生は少子化の範囲内の減少だが、浪人生は大きく減っている。入試制度が変わることを警戒し、今春の入試で合格を勝ち取った受験生が多く、浪人生自体が減少したとみられる。
文部科学省は7月に、高校生にどの日程の共通テストを受けるかの意向調査を行った。その時は第1日程43万1000人、第2日程3万2000人が受験予定だった。1割が第2日程を受けるとされていたが、実際には第2日程志願者はわずか789人、0.1%に過ぎなかった。
当然だが、第2日程受験のほうが有利との声が多かった。なぜなら第1日程の問題を見ることができ、対策を立てられるからだ。ただ、国公立大の出願締め切りが2月5日のため、第2日程の試験終了後すぐに出願となる。共通テストの成績が芳しくなく、志望校変更するにしても検討の時間があまりない。
さらに、1月30日、31日には関西で人気の龍谷大、近畿大などが一般選抜を実施する。その翌日の2月1日からは全国で私立大入試が始まり、連続での受験は負担が重いことから、第2日程の志望者が極端に少なくなったとみられている。
さらに、当初は心配された高校休業中の学習進度の遅れだが、夏休みの短縮などで取り返せた現役生も多かったことが、第1日程での受験につながったようだ。【大学通信常務取締役】
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