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男子第71回、女子第32回全国高校駅伝競走大会県予選会(県高体連、毎日新聞社盛岡支局など主催)が22日、花巻市の日居(ひい)城野(じょうの)陸上競技場を発着点とするイーハトーブ花巻ハーフマラソンコースであった。男子(7区間42・195キロ)は一関学院が2時間7分59秒で26年連続30回目、女子(5区間21・0975キロ)は盛岡誠桜が1時間14分4秒で14年連続14回目の優勝を果たした。両チームは12月20日に京都市で開かれる全国大会への出場を決めた。男女共に上位4チームは、11月12日に一関市で開催される東北大会に出場する。【山田豊、日向米華】
男子 2位に2分22秒差
男子は、一関学院が2位の盛岡大付に2分22秒の差をつけて26連覇を果たした。
最長区間の1区(10キロ)を走った3年の石井達也選手は、序盤は先頭で走りながらも6キロ地点で花巻東に抜かれた。「スタミナが足りない」と悔やみながらも2位でタスキを渡した。2区の鈴木天智選手(2年)は「焦らずに自分のペースで」と1・5キロ過ぎでトップに。3区の熊谷哲平選手(2年)は、3キロあたりでペースを落として少し差を縮められたが、粘って先頭でつないだ。4区の照井海翔選手(2年)は、2位と12秒差でタスキを受けたが、「後ろは気にしない」と59秒差まで差を広げた。
5区を走った鈴木健真選手(2年)は「最初から余裕を持って走れた」と、2位との差をさらに広げた。6区の中沢星音選手(2年)は、上りが終わってからペースが落ちたが何とか持ちこたえ、先頭で最終走者につないだ。
7区の工藤信太朗選手(1年)は、けが明けのレースだった。競技場に入った時は2時間8分台ペースだったが、「先輩がつないでくれたタスキ。1秒でも早くゴールに」とスパートをかけ、2時間7分台に滑り込んだ。「達成感があった」とはにかんだ。
女子 序盤の遅れを挽回
女子は、盛岡誠桜が序盤の遅れをチーム一丸で挽回し、14連覇を達成した。
1区は、昨年全国大会を経験した若狭愛友奈選手(2年)が任された。残り2キロ付近で花巻東と盛岡四に遅れるが、「みんなのために粘りたい」と1位と36秒差の3位でタスキをつないだ。
2区の水野紗奈選手(3年)は「2位は見えている。必ず縮めて次に渡す」と冷静な走り。2位に順位を上げ、1位との差を15秒に縮めた。最短距離の3区では、田中希歩選手(1年)が中距離走で培ったスピードを生かし、首位に立った。
4区では菊池愛選手(3年)が「3年間補欠だったが、諦めずに頑張ってきて良かった」と思いをかみ締めながら好走。首位を守り、苦楽を共にした同級生にたすきを託した。3年連続で最終5区を任された大和田莉菜主将(3年)は「どんな順位でも大丈夫なように準備していた」と力走し、ゴールテープに飛び込んだ。
2位の花巻東は盛岡誠桜にわずか10秒差だった。5区で区間新記録を出した金森望果(もか)主将(3年)は「先頭の背中も見え、抜かしたかった。盛岡誠桜に勝てる日を信じて頑張ってほしい」と後輩に思いを託した。
<男子のチーム記録>
順位 校名 総合タイム
(1) 一関学院 2:07:59
(2) 盛岡大付 2:10:21
(3) 千厩 2:18:56
(4) 黒沢尻北 2:19:14
(5) 盛岡市立 2:20:00
(6) 花巻東 2:24:46
(7) 専大北上 2:24:51
(8) 久慈東 2:25:02
(9) 大船渡 2:26:28
(10) 盛岡三 2:27:42
(11) 花巻北 2:28:17
(12) 宮古 2:29:54
(13) 大船渡東 2:31:17
(14) 久慈 2:33:19
(15) 水沢工 2:33:51
(16) 盛岡工 2:34:21
(17) 高田 2:34:30
(18) 花北青雲 2:35:45
(19) 黒沢尻工 2:50:45
(20) 西和賀 2:51:10
参考 合同A 2:24:34
参考 合同B 2:31:49
参考 合同C 2:44:31
合同A=盛岡一・盛岡中央・花巻南/合同B=一関二・釜石・岩泉/合同C=金ケ崎・水沢・水沢商
<女子のチーム記録>
順位 校名 総合タイム
(1) 盛岡誠桜 1:14:04
(2) 花巻東 1:14:14
(3) 盛岡市立 1:17:12
(4) 盛岡四 1:21:16
(5) 盛岡一 1:22:35
(6) 花巻北 1:24:23
(7) 盛岡三 1:25:20
(8) 宮古 1:27:03
(9) 花北青雲 1:29:27
(10) 一関二 1:30:49
(11) 軽米 1:34:49
参考 合同A 1:26:01
合同A=盛岡大付・黒沢尻北・花巻南