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高校野球・秋季大会2021

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70年ぶり近畿大会、思い切りプレーを! 長田高OB・平野さん、後輩の躍進にエール /兵庫

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約70年前に撮影した野球部員の写真を持ち、当時を振り返る平野次男さん=神戸市長田区池田谷町2で、中田敦子撮影 拡大
約70年前に撮影した野球部員の写真を持ち、当時を振り返る平野次男さん=神戸市長田区池田谷町2で、中田敦子撮影

 今年で創立100年となる県立長田高校(神戸市長田区)の野球部は70年ぶりに近畿大会に出場し、24日に初戦を戦う。同じ舞台を経験したOBは「文武不岐(ぶんぶふき)」を掲げる県内屈指の進学校の快進撃に期待している。

 同校は市外からの通学が少なくなく、行き帰りに英語の単語帳で受験勉強に励む生徒も多い。「学問と武道は別物ではない。同じように勉強、稽古(けいこ)をして人として向上しなければいけない」という「文武不岐」を信条とする野球部でも、部員23人の7割は練習後に塾に通う。秋季県大会の終盤は試験期間中で、2年の大西健太郎主将は「頭の中は近畿大会のことでいっぱいで、今回ばかりは試験勉強に身が入らなかった」と頭をかいた。

 練習時間は2~3時間と、私立の強豪校に比べ少ないが、永井伸哉監督は「生徒は自分で課題を設定して取り組んでいる」と話す。秋季県大会3位決定戦で、逆転スクイズを決めた2年の内藤誠人選手は「走者を還せるようバント練習をしていた」と振り返る。力点を置く試合の場面を想定した打撃練習が、実戦でいかされた。

 1950年に近畿大会に出場した同校OB会名誉会長の平野次男さん(86)は、後輩たちのさらなる躍進に期待を寄せている。打撃を買われ1年生からレギュラーとして活躍した平野さん。70年前の近畿大会の八幡商業(滋賀県)戦を振り返り、「相手投手の直球はこれまで体験したことがないスピードだった」と懐かしむ。

 今の野球部について「体はあまり大きくないが、機動力が持ち味」と評価。今回は無観客試合となり、スタンドで応援はできないが「短打でつなぐ野球で、思い切りプレーしてほしい」とエールを送る。

 24日の初戦は、大阪府大会を圧倒的な力で勝ち抜いた大阪桐蔭と対戦する。1年の松田宰投手は「正直すごく怖い。でも、強豪と対戦できる喜びも感じている。切れのいい変化球や強気にインコースへの真っすぐで攻めて、勝ちに行きたい」と、気合が入っている。【中田敦子】

〔神戸版〕

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