2021年にテレビ放送開始50年を迎える仮面ライダー。第1作から最新作の「仮面ライダーセイバー」まで、30作を超えるシリーズは昭和、平成、令和の三つの時代にわたり、子どもたちの心を沸き立たせてきた。メモリアルイヤーを前に、その始まりに上下2回で光を当てる。
●ふるさとのイナゴ
オートバイを走らせる昆虫顔の男が、深紅のマフラーをなびかせ画面いっぱいに映る。1971年4月3日午後7時半、仮面ライダーはさっそうと登場した。悪の組織ショッカーと対決する異形のヒーロー。赤い大きな目、V字形に広がる触角、そして今にも獲物に食いつきそうな口。正義の味方らしからぬ、どこか不気味なサイボーグ姿が、オープニングから見る者をざわつかせた。あの独特のマスクはどこから来たのか。
「モデルはバッタだとよく言われますが、私はこの辺りに多いイナゴだと思っています」。ルーツを探しに、原作者、石ノ森章太郎さん(38~98年)の故郷、宮城県登米市の「石ノ森章太郎ふるさと記念館」を訪ねると、同市元教育長の佐藤寿昭さん(79)が話してくれた。佐藤さんは少年時代、近所の石ノ森さんと、ともに漫画誌に投稿した仲だ。
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