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週刊テレビ評

「35歳の少女」が照らすもの ネット以前・以後の人間と社会=碓井広義

24日放送の「35歳の少女」第3話の一場面。中央が望美役の柴咲コウ=日本テレビ提供

 大胆な発想のドラマだ。柴咲コウ主演の「35歳の少女」(日本テレビ系、土曜午後10時)である。

 1995年、10歳の望美は自転車事故で昏睡(こんすい)状態に陥った。そして25年後の2020年、突然意識が戻る。ただし心は10歳のままだ。外見は35歳で中身は10歳という「異形の少女」の人生が始まった。

 目覚めた望美(柴咲)を最も驚かせたのは「家族」の現在だ。大好きだった父の進次(田中哲司)は、事故後に母の多恵(鈴木保奈美)と離婚。今では新たな妻(富田靖子)、その連れ子(竜星涼)と暮らしている。可愛かった妹の愛美(橋本愛)は、ちょっと性格の悪いキャリアウーマンに。また優しく明るかった母も、厳しくて笑顔の乏しい女性になっていた。

 当初、オリジナル脚本を書いた遊川和彦(「家政婦のミタ」など)を恨んだ。見た目は大人でも心は10歳なのだ。10歳の心と頭で、25年間に起きたことから現在までを受けとめなくてはならない。そんな過酷な状況に投げ入れて、一体何を描こうとしているのかと。

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