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「仲村わいん工房」(大阪府羽曳野市飛鳥)の醸造家、仲村現二さん(62)の父光夫さん(2003年に80歳で他界)が独自に交雑育種を繰り返し、羽曳野市小ケ谷(こかたに)地区の畑に残したルーツのわからない未知なる黒ブドウは、大阪オリジナルの新たな醸造用ブドウとして、品種登録に向けた歩みを着実に進めていた。大阪ワイナリー協会を通じて大阪府立環境農林水産総合研究所(羽曳野市尺度)へと託された科学的な分析は、「未知なる」部分を残しつつも多くが解明され、山場を越えつつあった。
同研究所内には2018年3月、ブドウとワインの専門研究拠点「ぶどう・ワインラボ」が新設された。ワイン専門の公設の研究施設は山梨にもあるが、西日本では初めてだった。温度管理を可能とした20リットルタンク8基を持つ醸造室のほか、発酵状態や成分を測定する分析室などを完備。得られた科学的データを基に、大阪の環境を踏まえた醸造の最適条件を探る取り組みや新技術・新商品の開発に向けての研究が本格化していた。
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